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四百余年の時を刻む江戸城築城石石丁場跡。石工達の息吹を感じて下さい!

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● 2017年3月31日更新 ●
前回、久料石丁場に潜入したのは、石丁場散策にはオフシーズンの9月でした。
多くを見ることが出来ませんでした、今回、最適シーズンに潜入。
多数の矢割石、矢穴石を見ることが出来ましたが、
県道拡幅工事とみかん畑造成で石丁場の殆どが失われた丁場跡であることが確認出来ました。



● 2015年9月18日更新 ●
沼津市西浦久料在住の久保田喜六さんの案内で久料石丁場に赴きました。
久保田家は久料の地で400年以上の歴史を刻む旧家で、徳川家康の天下普請の際、阿波の領主・蜂須賀氏の石丁場預かり(役人)の任務をしていました。近年、発見された古文書から蜂須賀氏の石丁場存在の明記が確認され、所有地からは蜂須賀氏の代表紋「卍」の刻印が入った巨大な割石が県事業の道路拡幅工事の際、発見されたのです。
久保田さんの話では約60年前、みかん畑造成の際、「卍」の入った刻印石を埋めた記憶があると云うことでした。ただし、今回発見された刻印石の場所ではなく、他の場所であると云い、
所有する土地内には数多くの矢穴石、矢割り石が点在しているとのことです。
発見された古文書の古地図を見ると久料の町並み、背後の山岳地斜面全体が石丁場であったようです。
この大規模な石丁場が存在すると思われる久料の地権者・久保田さんは、約400年の時を刻んだ貴重な石丁場を後世に残そうと県や沼津市に情報を提供、調査を受け入れ保全に尽力されています。
久料石丁場を含めた沼津市西浦エリアの石丁場は殆どが未調査となっています。
今後、角石を含めた駿府城築城石の大発見があるかもしれません。

久保田喜六さん・・2016年夏永眠されました。石丁場に対する久保田さんの思いに敬服の念を抱くと共に、久保田さんのご冥福をお祈り申し上げます。(2016年10月追記)




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