先の熊本地震によって、加藤清正築城の熊本城が多大な損害を受けました。
崩れた城壁と貴重な建造物の報道を目にする度、心痛めております。
熊本並びに大分県他、近隣地域の皆様には早期の復旧、復興をお祈り致します。
築城の名手、加藤清正は、
徳川家康の天下普請により慶長九年、江戸城築城の採石を命じられ、
遠く伊豆の地に参じ、石材採石の事業を行いました。
伊豆と熊本、遠く離れていますが築城で繋がった縁を感じています。
先日、崩れた築城石の一部より観世音菩薩の線画が発見されました。
線画のクオリティの高さに驚愕するばかりです。
伊豆東海岸を貫く古道・東浦路。
東伊豆町内の北川~大川間の峠、割石にも線画が描かれています。
北川地区・マミ穴の石丁場と大川地区・細久保石丁場のほぼ中間地点。
矢割石に描かれた線画は観世音菩薩というより、まるで宇宙人・・。
被災した熊本城の櫓を一列の石材が支えた映像を目にしました。
支えた石材は城壁の角に位置する角石(すみいし)。
城壁の要であることが実証された角石ですが、
江戸城の角石の多くが、神奈川県西部から伊豆東海岸より採石されているのです。
多くの角石が江戸に運ばれる中、東伊豆町内の角石のいくつかは町内に留まり、
一部は切り出した状態で山中にそのまま残っているのです。
東伊豆町内の角石一覧は、
http://chikujyoseki.higashiizu-ecotourism.com/chikujyoseki.html