国道135号線直下の雑木林と竹林内は、近年造成されたと思われる石垣が広範囲に築かれています。
僅かな築城石残石が斜面上に残されていますが、
大量の築城石残石が石垣造成のために利用されたようです。
また、同エリア内に敷設された伊豆急行線の大量敷石として砕かれてしまったようです。
伊豆東海岸を走る伊豆急行線は、
地域の観光振興と経済発展に多大な功績がありますが、
沿線に広がっていた四百有余年の歴史が刻まれた江戸城築城石採石石丁場を大規模に破壊してしまったのです。
伊豆急行線の開通は昭和36年。
約60年の歳月が過ぎましたが当時、埋蔵文化財の調査を実施しなかったのでしょうか?
それとも日本史上最大の城郭、江戸城の築城石採石石丁場の存在を認識しながら、
高度経済成長の波に乗って工事を進めてしまったのでしょうか?
これ以上、何事があっても
西湘地区から伊豆地区に点在する江戸城築城石採石石丁場遺跡が破壊されることは許されません。