東伊豆町稲取の黒根岬は、付近の火山活動によって流れ出した溶岩流によって形成され、主として安山岩系(火成岩)の石質ですが、 黒根岬の稲取市街地寄りの海岸には、凝灰岩系の巨石が点在しています。 江戸城築城石として凝灰岩も多数使用され、 本丸天守台の城壁は見事な凝灰岩の巨石が組み合わされています。 磯脇石丁場内では、安山岩系と凝灰岩系の石材が切り出された痕跡を残しているのです。 写真の巨石は凝灰岩質で、微かに矢割跡を残しています。