東伊豆町稲取、田町地区の堤防から磯釣りで有名な黒根方向に続く遊歩道の終端、
繁茂していた葦が2017年10月の台風で一掃され、
一年前まで確認することが出来なかった石垣が見えていました。
遠目から明らかに矢割石であることが確認出来ましたが、
石垣の正面に立って驚愕してしまったのです。
「刻印だぁ〜!」
驚愕は絶叫に変わりました。
この石垣の直上は県道、伊豆急行線を隔てて東西南北5m近い巨石が鎮座する石丁場。
この巨石には「越前」の刻字と刻印、矢穴が開けられ、更に崖上には「進上 松平土佐守」と刻まれた角石が存在しているのです。
平成8年発行の「東伊豆町の石丁場」によると角石と刻印と矢穴が開けられた巨石以外、確認されていませんでした。
今回、台風による大波で露わになった民家石垣の矢割石、刻まれた刻印は新発見となります。