沢筋の険しい急斜面は、沢の水流を地中に吸い込み足場が非常に悪い状態です。 数十メートルの落差ある斜面を降りきったところで直線的な傷を持つ石面が視界に入りました。 刻印を刻むほどの大きさを持たない自然石ですが、見事な「卍紋」だったのです。 刻みは浅く、消え入りそうな刻印ですが掌大の大型刻印なのです。