僅かな水流のある沢に沿って自然転石が存在していましたが、

沢上流方向は倒木が激しく潜入することは叶いませんでした。

写真の矢割石の矢割幅は大きく、慶長時代から元和時代初期の作業痕であると思われますが、

細川文書によると同地区(近年、小川沢石丁場群ととされている)に慶長・元和時代に担当した大名家の記載が無いのです。

寺田川の上流域にある大平山のハイキングコース沿いの石丁場からは、

加賀藩前田家の刻印「轡紋(くつわもん)」が見出されていることから、前田家の石丁場跡と推察出来ます。


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