写真の大岩後方から接近。
巨石上部に一つだけ矢穴が開けられていました。
なぜ、一つだけなのか不思議に思いながら反対面に回って、その謎が解けたのです。
大型刻印と共に刻まれていたのは、
「ほそ川越中守 石場」の刻文。
刻文に気付かなかった石工が一つだけ矢穴を開けたところで、
「細川忠興」の担当丁場を表す標識紋が刻まれていることに気が付いたのでしょう。
今回、戸田石丁場群への調査は、
「鍋島勝茂」の刻文確認のため訪れたのですが、
石丁場マップを持参せず丁場に入ったため、この銘文が入った巨石には偶然出会えた感動でした。