見上げた斜面には切り出された巨大石材が累々と連なっています。
刻まれている刻印は「□に×」または「□に／」、
十文字の刻印が同位置に刻まれた石材も確認できます。

この石丁場の刻印が同様の刻印であることから、
単独大名による石丁場であることが判ります。

巨大な石材が現存していることから、複数の大名が担当していても不思議ではないのですが、
全ての石材の矢穴幅が同様のことから寛永期の江戸城改築後期に採石され、
改築終了のため石材が放置された石丁場ではないかと思われますが、
今後の調査により、採石した時代が判明するかもしれません。