今回、白子・地獄沢石丁場を調査するにあたり石丁場最深部に位置する国政政党の研修施設の空き地内にクルマを止めました。
駐車の許可を得るため事務所へ・・。
事務所と思われる建屋の玄関にて、女性の職員に快い対応をしていただき、クルマを止める事に関して了承していただいたのです。
筆者は「東伊豆江戸城築城石遺跡保存会」の肩書きが入った名刺を手渡し、身分を明確にして調査目的を申し伝えました。
女性の職員は施設が江戸城築城石採石石丁場内に存在している事を理解していなかったようです。
事務所を出た後、国政政党研修施設敷地内、突然矢穴が開けられた刻印石が視界に入ったのです。
施設敷地内を調査するつもりはありませんでしたが、思わずスマホを手に撮影したところ、
建屋二階の窓がおもむろに開き、男性職員から「その写真はいいけど、敷地内から出て行ってくれ」と声を掛けられたのです。
敷地内を調査するつもりが無かったの敷地外の石丁場に向かいましたが、敷地内石垣には大量の江戸城築城石残石が使用されていたのです。
この事実を保全とするべきか、破壊とするべきか・・・。筆者には後者にしか思えないのです。
地勢から施設はかなり水流のある沢を伴う谷筋に建設されています。
左右の斜面から切り出された江戸城築城石残石が集中する位置にあるのです。
建設当時、多くの江戸城築城石切出し残石や刻印石が存在していたはずです。
徳川家康による公儀普請に始まった四百年以上前の重要な埋蔵文化財であることを「知らなかった」では済まない暴挙であると感じた次第です。
該当国政政党は重要な文化財を破壊したという事実を認識し、敷地内の築城石残石や刻印石の保全に努め、
敷地内の石材存在位置を明確にし党員と後世に暴挙を行った事実を伝え、二度とこの様な事が無いよう大いに反省をして頂きたいモノです。
最後に、クルマを駐車する事を了承頂いた事には感謝致します。