刻印が刻まれた割石が残る石丁場です。
付近はテラス状の平場となっていて、角石(城郭の角に使用する石材)切り出し作業の跡のようです。

切り出された角石は奥の斜面から引き摺りだされ、海岸まで運び出されたのでしょう。
運び出し途中の大型角石が眼下に見える民家の裏庭に残されています。

「渡辺家の角石」といわれ、小口に刻印が刻まれていますが不鮮明で今まで切出し大名が解りませんでした。
今回の刻印石発見に伴い、発見された刻印と「渡辺家の角石」に刻まれた刻印を比較。
画像処理を施し、長年切出し大名が解らなかった「渡辺家の角石」は、
立花飛騨守宗茂の手になる切出し角石であることが判明したのです。

四百有余年の謎が解き明かされたのです。


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